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TIDEPOOL OCEAN ACADEMY 「せかい」水曜日

「せかい」と話し、「せかい」にさわろう!

こんにちは!「せかい」クラスの月いち講師、はらみづほです(^^)/

今日はフィリピンから来た17歳の高校留学生、サニーくんが民族衣装で参加してくれました。

サニーくんは英語を話しますが、タイドプールっ子たちはまだ英語はチンプンカンプン。

タイドプールのみんなにとってサニーくんは生きた「せかい」で、サニーくんにとっては、みんなが「せかい」なので、

言葉が通じないのをワクワクのタネにして、声と体となまざしを交わし合い、言葉だけじゃないコミュニケーションを全身で楽しんでみることにしました。


(実はこの写真は最後に撮ったものなので、お迎えが来て返ってしまった子たちが写っていなくて残念!Rくん、Nちゃん、ごめんね~!(≧o≦) )


では、ここぞとばかりに、いつもやっている日本式のごあいさつからスタートだー!

今日はみんなが先生になって、これまで習ってきた日本のごあいさつをサニーくんに教えてあげてね!

さーて、みんなどうやるか覚えてる?ちゃんと教えてあげられるかな?


お!いいねいいね~

正座して、太ももの上に置いた手を…


すーっと床にすべらせながら腰を折って…


「よろしくお願いいたします!」

よっしゃ~!よくできました~!ヽ(^o^)丿

では、今度はサニーくんから、フィリピンのご挨拶を教えてもらいましょう!

フィリピンの公用語は「タガログ語」だけれど、約50年間アメリカに統治されていたことから英語もふつうに話されているので、ふだんの氣楽なあいさつは手をあげて「ハロー!」と言うんだって。

で、もう一つ教えてくれた氣楽なあいさつは「コムスタ?(元氣?)」

むむ?これはスペイン語の「コモ・エスタ?(ごきげん、いかが?)」に似ているぞ~

フィリピンは330年もの間スペインの植民地だった歴史があるので、スペイン語の影響も受けているのかも…

ちなみに「ありがとう」は、「サラーマット」で、これはイスラム教の人々が使うアラビア語の「サラーム(平和とか「こんにちは」の意味)」に似てる!

フィリピン諸島は14世紀後半にはイスラム教の影響も受けていたというから、アラビア語も混じっているのかも。

言葉ってその土地の歴史がしみこんでいるんだね。奥深くておもしろいなぁ~!

(第二次世界大戦の時は、日本が降伏するまでの約3年間、日本軍がフィリピンを占拠していた時代があり、実は日本とフィリピンにも歴史的なつながりがあるのです)


サニーくんがタガログ語で「アコ・シィ・サニー(私の名前はサニーです)」と自己紹介してくれたので、みんなも一人ずつタガログ語で自己紹介。「アコ・シィ…」の後に、自分の名前を言いました。

初めて話すタガログ語にみんなちょっと緊張した様子でしたが、名前を言った後サニーくんとハイタッチしたら、氣分もハイになってきたみたい。

ふれあうって楽しいね! 
ふれあうって近づくね!



さて、みんなはサニーくんが着ているジャニーズみたいな服にも興味しんしん。
これは、フィリピンの民族衣装なんだって!

「民族衣装ってなーに?」
「日本の着物みたいなもの?」
「なんかキラキラしてキレイ~!」

そうそう、日本でも、今は着物を着る時は特別なお客様と会う時やスペシャルな時だよね。
サニーくんも初めてみんなと会うから、フィリピンらしい特別な服を着てきてくれたんだよ~


するとサニーくんはもう一枚、だいじにしまってあったビニール袋の中から、
キラキラ光る服を出し、「これも民族衣装です」と英語で言ってみんなに見せてくれました。



キレイだね~ 

「誰か着てみたい人は?」と尋ねると、みんな恥ずかしがってモジモジ…



なので、じゅんこ先生に着てもらいました。
ジャーン!
かっこいいね~ヽ(^o^)丿

すると、「実はこの服には秘密があります」とサニーくん。

聞けばこの民族衣装は、武器を隠していないことを証明するためにスケスケなのだそう。

友好の証を服で伝えているのですね~!


するとみんなから、「じゃあズボンもスケスケなの?」というソボクな質問が。笑

サニーくんはその質問の意味がわかったようで、日本語で慌てて「それは違います!」と言いながら大笑い。

みんなも、ズボンはスケスケじゃないとわかって、ホッとして大笑い。

ズボンもスケスケだったら、ちょっとドキドキしちゃうよね~笑

するとそのスケスケから連想したみんなの中から「パン・ツー・まる・みえ!」と言う声が。

それを聞いた別の子も便乗し、ジェスチャーとともに

「パン・ツー・まる・みえ!」
「パン・ツー・まる・みえ!」

…と大合唱が始まっちゃった~!

よっしゃ!
じゃあ今度はみんなから、「パン・ツー・まる・みえ!」をサニーくんに教えてあげちゃおう!笑

というワケで、レクチャー開始!

みんな張り切って声を合わせ、一丸となってサニーくんに教え始めました。笑

サニーくん、これができれば、日本のどこに行っても子ども達とたちまち仲良しになれるね!笑





手遊びレクチャーの流れで、今度はKちゃんが「これできる?」と複雑な手のカタチを見せてくれたので、みんなでやってみることに。

指を複雑にからめたその形は、まるで指でつくった知恵の輪みたい。
なかなかどうして難しく、みんなそれぞれ、指も頭もひねりつつチャレンジしました。



「できた!」
「これでいいの?」
「ちがうちがう、こうやるんだよ」

手取り、指取り、教え合いっこ。
こどもたちの指は、とってもやわらかくてフレキシブルで、最初は戸惑っていた子たちも、どんどんわかってできるようになっていきます。

が、サニーくんは四苦八苦。指もなかなか動きません。

もしかしたらこれは、小さな頃からこうして指で遊んだり、お箸や折り紙などで指を使うことに慣れている日本人ならではの特技なのかも…!?

モノがなくてもこうして自分の体を使ってどんどん遊びをクリエイトしていくタイドプールっ子たちの創造力に、サニーくんもビックリしながら巻き込まれ、氣づけばもうすっかり仲間です。



ふれあうっていいね! あったかいね!

ハートもぽかぽかしてくるね~(˘︶˘).。.:*♡



大笑いしてふれあって、指も体もひとしきり動かしたあとは、サニーくんが昨夜遅くまでかかって作ってくれたという、フィリピンの紹介スライドを見せてもらうことに。


フィリピン共和国は、
なんと7000個以上の島が集まってできている国だそう!

そのいちばん北のエリアにある島の中にある「ビーガン」という古い都市が、サニーくんのいちばん好きなまちだそうです。

「うわ~馬車がある!」
「きれい!」
「ものがたりの中みたい!」

他にもサニーくんがお氣に入りのフィリピンの名所の美しいビーチや不思議な岩山エリアの写真などを見せてくれて、みんな大注目しながら、

「不思議なかたち!」
「ハワイみたい!」
「海が真っ青!」
「あんなところにも窓がある!」

…と、次々に手をあげては、目に飛び込んできたモノや氣づいたコトを教えてくれました。

みんなで一つのものを見て、氣づいたことを伝え合うと、

一人の目では見つけられなかったいろんなものが見つかって、千里眼になったみたいに楽しいね!
 
これらは、バナナを焼いてカラメルでコーティングしたフィリピンのお菓子なんだって。

サニーくんはこの「トロン」が大好物だそう。
とろ~んとしてとっても美味しいんだそうです。


「食べてみた~い!」
「おなかすいた~!」


 うんうん、じゃあ、今日はサニーくんと一緒にみんなで食べようと思って、有名な和菓子屋さんで日本のもち菓子をメイさんに買ってきてもらったので、日本のお茶と一緒にみんなでいただきましょう!


では、両手を合わせて…「いただきまーす!」。



「おいしーい!」
「もちもちしてる~!」
「マッチャ、苦いけど全部のんじゃった~」



今日はホントはサニーくんからフィリピンのダンスを習おうと思ってたんだけど、時間がなくなっちゃったね~残念!(≧o≦) 

ビデオだけでも見せてもらおう!
竹を使った「バンブーダンス」だよ~


竹を縄跳びの縄みたいに使って、引っかからないように飛んだり跳ねたりして踊るバンブーダンスに、みんなビックリ!慣れてくると目隠しして踊ったりもするそうな!


難しそうだけど、サニーくんがこれを習ったのは、みんなと同じ小学一年生の時なんだって!

フィリピンでは、これはみんなが踊れるポピュラーなダンスだそうです。
やってみたかったね~!



最後に教えてもらったのは、フィリピン式の、目上の人に対する丁寧なごあいさつ。

目上の人の手を下の人が取って、自分の額に当てるのだそう。
大切に思う氣持ちが伝わるね!

サニーくん、
楽しい時間とふれあいを、サラーマット(ありがとう)!


また会える日まで、元氣でね~ヽ(^o^)丿

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