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TIDEPOOL OCEAN ACADEMY 「せかい」水曜日

おうちの中の「せかい」を探せ!

こんにちは。

月いちで「せかい」クラスを担当している、はらみづほです。

今日はおやすみが2人いてさみしかったですが、仕事ですぐ近くにいらしていた私のDIYソーラー発電師匠のイオさんが飛び入り参加してくださり、にぎやかなクラスとなりました~ヽ(^o^)丿♪




イオさんの紹介をきっかけに、「おうちの中の電氣の原料は世界のどこから来ているか?」をみんなで探索すべく、まずは電氣の原料は何かをこどもたちに質問。

ふたりは首をかしげながら考えをめぐらせていましたが、イオさんの紹介から、原料のひとつが「太陽」であることを発見しました。

と、次にHくんが両手をこすり合わせながら「まさつ?」と回答。
なるほど~!摩擦でも電氣が生まれることを知っていたんだね!

「太陽」も「摩擦」も日本で手に入る電氣の身近な原料ですが、残念ながら今の大半の電氣は「石油」と「石炭」が原料であることを説明し、「原子力発電」や「福島原発事故」の話にも触れました。

そこから派生して、今この画像を見ているパソコンやスマホなどの中に入っている「レアメタル」と呼ばれている鉱物のことにも触れ、それらを採掘する仕事の人々や、それらの原料をめぐって侵略や戦争が起きている現実にも話は展開していきました。

「どうして戦争してまでそういう原料がほしいんだと思う?」
「お金がもうかるから?」
「そうだね~。でも、なんで戦争してまでお金が欲しいんだろうね」
「お金があれば何でも買えるから…?」
「うん、そうなのかもしれないね。でも、お金があって何でも買えても、人殺ししてるとわかったら、みんなその人のことヤダナ~と思わないかね。そういう人が近くにいても、友達にはなりたくなくない?

たとえば、太陽で電氣をつくって自分で使えば、その人たちが売っている原料からつくられた電氣を買わなくてもいいから、キモチいいよね。でも、ソーラーパネルの原料の大半は中国から来ていたりするから、その人たちのことを思って、大切に使わないとね~」

などと話しながら、「こんど星山でみんなで太陽の電氣をつくってみようか」ということに。

Fくんは「基地に付けたい!」とのこと。星山にある彼らの基地は、そのうちソーラー電氣の最先端基地になるかもしれません。




電氣の次は、タイドプールでもおやつによく出てくるバナナのお話。
今日もおやつのクレープにはバナナが入っていたとのことで、そのバナナがどこから来たのか、地図で探します。

残っていたバナナの包装紙を見ると、「フィリピン」と記載が。
「フィリピンはどこにある?」
「日本の近くだね!」
「そう、海を渡ってきたんだよ~」
「ぼく、バナナ大好き!」

フィリピンの次は、私が実際に行って見て来た、南米・エクアドルのバナナ農園の写真を見ながら、バナナが誰にどんなふうに育てられ、どうやって日本に届くのかをたどりました。

この農園の広さは、東京ドーム22個分!農園主は、50年以上前に船でエクアドルに移住した、日系人の田辺さんご一家です。

まんなかの白髪の男性が、ジャングルを切り開いてこの農園をつくった、田辺さん。
今は空色のTシャツを着た息子さんが、お父さんからこの農園を引き継ぎキリモリしています。
(白髪のお父さんの右隣にいるのが、世界一周旅行をしていた20年前の私)

農園の中に張り巡らされた手動ケーブルで、収穫されたバナナを運ぶ青年。



青年が農場から引っ張ってきたバナナたちが、加工場に到着したところ。

加工場で、収穫後のバナナを洗ったり、整形したりする仕事の女性たち。


農園で働く人々。

ほかにもいろんな写真を見ながら、バナナが船に乗って日本に届くまでをたどり…
じゃじゃーん!そのバナナが目の前に登場!

なんと、3年くらい前に、田辺さんのバナナが売られているのをローソンで発見したのです!

熱いまなざしで田辺さんのバナナのパッケージを読むFくん。

どんな人がどんなふうにつくっているのか、それがどんな場所から届いたのか、をわかった上でいただくと、おいしさもひときわだね!

ほら、今、エクアドルの土や風や太陽や人々のエネルギーが、HくんやFくんのカラダの中に注入されています。

味わってるね~!バナナのシールも大切にしてね!

というわけで、みんなで最後にエクアドルのカケラを持ってパチリ!

これからも、日本にあふれている色とりどりの「せかい」を見つけて、その土地やつくってくれている人々に想いを馳せてみようね!

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