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TIDEPOOL OCEAN ACADEMY 「せかい」水曜日

自分の「せかい」を広げる手紙①

こんにちは!「せかい」クラス担当の、はらみづほです。

 今日の主題は、先月の授業「せかいを元氣にするしごと」をふまえ、「自分のせかいを広げるための手紙」を書くこと。

また先月のふりかえりから始め、「せかい」が自分のくらしとどうつながっているかの一端をみんなで見つめ、考えてみるところから始まりました。

今回初めてこの「せかい」のクラスに参加してくれたMちゃんも、世界の森林破壊や、こどもたちが奴隷のように働かされている世界の現状の写真を見て驚き、真剣なまなざしで世界と自分たちのくらしのつながりに想いを馳せ、考えたことを話してくれました。

先月の授業から、「砂漠化防止」「森林保全」「植林」に強い興味を持ち始めた子ども達。コンクリートの型枠としてフィリピンなどの熱帯林が大量に使い捨てられている、という写真報道から、ショッピングセンターやビルなどの建築物が、日本や世界の山々から採掘された岩石や木々からできていることを知った子ども達。

山がなくなり、緑がなくなったために、動物や虫や鳥たちがすみかを失って町に出没している現状を話すと、みんな大きく頷き真剣な顔になりながらも、「でもね…」と、何人かの子たちから蜘蛛やアリンコが家の中に入ってきて困った話なども出てきました。

確かに家の中に入ってこられると困るけど、もともとは虫や動物たちのすみかである森や野原だった場所に私たちの家が建っていることを思うと、彼らを無造作に殺すこともためらわれます。

「人間も虫も動物たちも、みんなが安心して幸せに暮らすにはどうしたらいいんだろうね」と私が言うと、Yくんが「大切にすること…」とつぶやきました。

ほんとにそうだね。ビルも、家も、コンクリートも、紙も、ありとあらゆるものは山や森や自然の化身で、そこで暮らしていた虫や動物の立場に立って彼らに対する「ごめんなさい」をちゃんと感じることができれば、私たちにはまず、「ありがとう」の氣持ちとともに「大切に大切に使わせてもらうこと」が欠かせないよね。

2ヶ月前くらいからこの「せかいの現実」と「じぶんのくらし」のつながりを学んできた子ども達の様子を見ていると、彼らの視野はこれらのことを学ぶ前より確かに少しずつ広がってきていて、「どうすればいいだろう?」と考える氣持ちが生まれているように私は感じています。

自分の世界を広げることって、とっても大切。

目に前に広がっている世界だけではない「遠くの世界」とのつながりを知った上で、「じゃあどうすればいいんだろう?」と考えることこそが、「自分の安全や安心につながる道をつくること」にもつながっていくはずなのです。

「『どーせむり』ではなく、『だったらこうしてみれば?』と言い合って夢を叶えていこう」と話している植松努さんの動画を見てみんなで元氣をチャージしたあと、先月YくんとKくんが調べてくれた「せかいを元氣にする仕事」をしているNGOやNPOに直接話を聴かせてもらうためのリクエストレターを書くことに。

初めての相手にお願いの手紙を書く時に必要な項目を確認しながら、みんなで手紙の下書きを書き始めました。

が、いつのまにかみんなの「話を聴きたい相手」は、先月調べたNGOやNPOに限らず、「好きなゲームをつくっている会社」や「自分の夢の仕事をしている人」に変化してきた様子。

変化は生きてる醍醐味なので、「じゃあ、NPO,NGOに限らず、それぞれが会いたい人・話を聴かせて欲しい人、に手紙を書こう!」と路線変更(笑)。

するとみんながぜんやる氣が増して来て、まずは自己紹介から、ファンレター・ラブレターの下書きが始まりました。

私は本職がコピーライターなので、みんなに「人の心をつかむ手紙の書き方」として、「本当のことを、自分だけの言葉で書くこと」を伝え、授業は次回につづくこととなりました。

子どもたち一人一人の「せかい」を広げるための、憧れの仕事をしている大人たちへのリクエストレター。

どんな作品になるか、どきどき、わくわくです。

一人一人の「せかいにひとつだけの言葉」を引き出せるように、私もがんばるぞ~!笑

生きた授業は、来月もつづきます。どうぞお楽しみに~!

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