今日は私とフィルが担当するせかいクラスの今年度最後のクラスでした。今日は2月にはじめたルワゾー・ルンのせかい紹介のランタンづくり後半を、星山の森の中につくったルワゾー・ルンスペースで楽しみました。
ルワゾー・ルンのせかい紹介の2月のクラスレポートはこちらより↓
第1回 Introduction
http://www.tidepool.jp/blog/lesson/6070
第2回 ランタンづくり 前半
http://www.tidepool.jp/blog/lesson/6137
今日はゲルではなく、森の中にガーランドやイルミネーションに囲まれたスペースをつくり、真ん中にパレットのテーブルとその周りに切り株の椅子を並べて、子ども達をお迎えしました。
子ども達が星山の森にやってくると、またいつものように子ども達はまず「鬼ごっこ」がしたいと(笑) 最近これが毎度恒例になっています。今日も10分と決めて、みんなで鬼ごっこを楽しみました。
それからルワゾー・ルンのお部屋へ。前回ランタンを作っていない子も、もう一度作ってみたい子も、ランタンより木の実を瓶に入れて遊びたい子も、みんなそれぞれ森の中で素材を見つけて取り組みました。
いつもあっという間のクラス時間。本当はもっとゆっくりじっくり制作ができると良いのですが、短い時間でも皆素敵な作品を作り上げてくれます。作り方を覚えてくれていて、私が忘れかけていた糊の配合レシピを逆に教えてくれたり、前回とは違う作り方にチャレンジしてくれる子もいました。
慌ただしかったけれど、最後はみんなでランタンに灯りをともし、短い時間でしたがこの一年の振り返りをしました。
4月は緊急事態宣言からスタートしたはじまりで、オンラインでの顔合わせでした。
その後、アフタースクールは一旦休止となりました。
再開した7月のクラスでは、ゲルの中でかくれんぼをしたり、自分の好きなものを絵に描いて自己紹介をしたり、風船あそびなどで、からだを緩めながらお互いを知る大切な時間を過ごしました。
http://www.tidepool.jp/blog/lesson/5339
http://www.tidepool.jp/blog/lesson/5435
8月は外で大きな紙を壁いっぱいに貼り、ハンドペインティング。
http://www.tidepool.jp/blog/lesson/5569
9月は子ども達のアイデアを発展させ、タイドプールのお庭に障害物チャレンジコースをつくり、自分たちでルールを考えながらなんどもこれで遊びました。
http://www.tidepool.jp/blog/lesson/5688
10月と11月は星山の森で「森のせかい」を探究してみました。
第1回は、「森の精霊たちの世界」木と対話をしながら、木の幹に粘土でお顔やかたちを作りました。http://www.tidepool.jp/blog/lesson/5759
第2回は、「木の実を育ててみよう」と木の実を探して苗ポットに植えてみました。ドングリを探していたのですが、なかなかドングリが見当たらず、銀杏の実を見つけたのでこれを植えてみました。まだ子ども達には内緒ですが、実は芽吹いている実があるのです!これは4月のクラスのお楽しみになります。
http://www.tidepool.jp/blog/lesson/5799
第3回は、焚火を囲んで焼き芋を食べながらの「森のお話会」。アラスカに移り住み、生涯をかけて自然や野生動物の写真を撮り続けた写真家星野道夫さんの「森へ」という絵本を読み聞かせました。今日の振り返りで星野さんの最期のことを覚えてくれていた子もいました。
http://www.tidepool.jp/blog/lesson/5816
第4回は、「森のせかい」の振り返りをしました。それぞれが感じたことや印象に残ったことを題材に絵を描いて、発表し合いました。
http://www.tidepool.jp/blog/lesson/5815
12月は、クリスマスのお楽しみ会を子ども達に企画してもらう機会をつくり、2回にわけて楽しみました。初めての試みに、出だしは四方八方にバラバラになってしまいましたが、その後一旦大人が完全に抜けたところで、子ども達が自主的に取り纏め、子ども達主導の企画が生まれました。
http://www.tidepool.jp/blog/lesson/5948
2回目のクリスマス会当日は、その企画を即興で創りあげ、ドキドキはちゃめちゃの時間となりましたが、みんなが最高に楽しめた会となりました。きっと回を重ねるごとに企画も実行ももっと上達してくることでしょう。
http://www.tidepool.jp/blog/lesson/5949
年が明けて、1月は風の時代スタートに因んで凧をつくり、新たな年への希望を乗せて海辺で凧あげを楽しみました。
http://www.tidepool.jp/blog/lesson/6024
http://www.tidepool.jp/blog/lesson/6026
そして2月のルワゾー・ルンのせかいを紹介しはじめ、
3月の前回は東日本大震災10年にあたり、震災後に生まれたみんなに「世界を変えたあの日」についてお話をし、被災地や被災者の方々への黙祷を捧げました。
http://www.tidepool.jp/blog/lesson/6167
子ども達とは駆け足の振り返りとなってしまいましたが、皆それぞれ楽しかった事を一言ずつシェアしてくれました。もし機会があればお家でも子ども達に聞いてみてください。
今年子ども達と共に過ごした時間を通して得られた一番の事は、子ども達との信頼関係、そして対話ができる関係性が生まれた事だったと思っています。私たちが分かち合う事のできた「せかい」はまだまだ私たちに見えている世界のほんの小さな小さな断片です。
それを今後も分かち合っていくと同時に、私たちは子ども達それぞれの中にある「せかい」を大切に育んでいけたらと思っています。大人から子どもへという一方方向の指導から得られる学びには限りがあります。でも双方の交流があって生まれる学びには沢山の成長の可能性があります。
私たちの「せかい」クラスには、はじめから計画されたシラバスはありません。時代の大きな変わり目に、時の流れや季節の流れ、そして子ども達の成長の様子をみながら、常にその時々私たちにできる分かち合いや学びあいの時間と体験の場を、私たちと子ども達の「いまここ」のハートから湧くかたちで、創りながら歩み重ねていくのみだと思っています。
一つだけ来年度取り組みたい事を決めています。それは子ども達それぞれの自分の「せかい」を表現してみるというプロジェクトです。春からそれに取り組んで、秋頃に一度発表出来たら良いなと考えています。それをどのようなプロセスで進めていくかは、少しずつ模索しながら、そして子ども達の意見を取り入れながら決めていきます。
何時どんな時もどんな時代にあっても、この「せかい」は本当に沢山の光と希望、未知と冒険、そして愛に満ちています。来年度もそんな「せかい」を引き続き子ども達と探究していけたらと思っております。
来年度もどうぞ宜しくお願いいたします!!
心より感謝を込めて。
明子&フィリップ