The children were very focused, diligent and creative to beautify the trees and give them new life.
こんにちは!はらみづほです。
今日は、身近なモノから「せかい」とつながる第一弾として、みんなが大好きな「バナナ」を通して、南アメリカ大陸の中にある国「エクアドル共和国」のバナナ農園を探検します。
私がこの国の熱帯地方で日系人ファミリーが営む「田辺農園」を訪れたのは、2002年。今から18年も前のことですが、つい5~6年前、なんとコンビニのローソンで田辺さんのバナナを発見したのです!
私はビックリ仰天してとってもとっても嬉しくなって、それ以来ずっとこのバナナを買いにローソンに行くようになったのですが、今日はこのバナナをみんなで味わいながら、バナナがどんなふうに、どんな人たちの手で育てられ、どうやって日本まで運ばれてくるのかを知り、南アメリカ大陸のエクアドル共和国に思いをはせてみることにしました。
エクアドルってどこにある?
日本とどのくらい離れてる?
これが、私が訪ねて行った時の田辺さんファミリー。
真ん中にいる白髪のおじいちゃんとその横にいるおばさんが、日本からこの国に移り住んだ日経移住民一世のご夫婦。
青いシャツの方がその息子さんで、その横にいるのが、おじいちゃんのお孫さんです。
この写真を撮った日からもう18年もたっているので、今はきっと、そのお孫さんが農園を継いでいらっしゃるかもしれませんね。
みなさん、どうしているかなぁ…!お元氣かなぁ…!
バナナは木ではなく、木のように大きな草。
その茎を切るとネバネバしていて、ちょうどみんなの手のひらくらいの大きさの「バナナの赤ちゃん」がぐんぐん大きくなって、スーパーで売られているくらいのバナナになるのです。
このスライドに映っているいるのは、木に成っているバナナの実が傷つかないように、竹で作ったハシゴに登り、高いところに成っているまだ青い実の間にクッションをはさんでいるおじさん。この農園で働いている60人以上の人々のうちのお一人です。
バナナが50本くらい付いた枝はまだ青くて固いうちに収穫担当の人の手によって枝ごと収穫され、東京ドーム22個分の巨大な畑の中に張り巡らされているケーブルのフックに引っ掛けられ、それを15歳くらいの少年が汗だくになりながら人力で引っ張りながら走り、加工場へ運んでいました。
その写真のスライドをみんなに見せると、ビックリした様子。ローソンで売ってる3本入りのバナナをみんなで持って、「これだけでもずっしりと重いのに、このバナナが50本くっついている枝が50個くらい引っかかっているケーブルがどんなに重いかを創造し、この少年の仕事がどんなに大変かに想いを馳せました。
この少年がバナナのケーブルを引っ張っていった先には、傷ついたバナナや、規定外の大きさのバナナを「バナナ定規」で一瞬で測って見分け、すごい速さでナイフで切り落とす「瞬側おじさん」や、
切り口のネバネバを洗うために巨大なプールに入れられたバナナをサッと洗って既定の大きさに成形するおばさんやお姉さん、
成形され、ベルトコンベアにのせられ運ばれてくるバナナの切り口をシュッと消毒し、シールを貼る係のお姉さん、
そのバナナの房をビニール袋にすばやく入れる係のおばさん、
袋に入ったバナナの房をパズルのように組み合わせて手早く箱詰めするお兄さん、
その箱の重さを測ってチェックするおばさん、
箱を倉庫に積み重ねていくおじさんたち、
倉庫にある何百個もの箱をトラックに載せるお兄ちゃんたち、
そのトラックを運転してバナナを港まで運ぶおじさん……
と、実に大勢の人の手を通って、青いバナナは港に到着。
そして船にのせられる前には、箱詰めされたバナナの状態をチェックするチェックマンたちが待ち構えていて、チェックされた箱の中のバナナが1本でも傷ついていたら、せっかく運んだ何百もの箱がすべて出荷できなくなり、大変なことになってしまうことや、
時にはそのチェックマンたちの嫌がらせによって、「わいろを渡さないならオマエのバナナは船に載せないぞ」と脅されることもあること、
私が一人で港に行こうとして田辺さんに行き方を尋ねたら、「港は荒くれ者ばかりで女の子が一人で行くなんてとんでもなく危険だからダメだよ!」と大反対され、港に詳しい日系人のおじさんが車を何時間も走らせて、私を港に連れて行ってくれたこと…などを話しました。
チェックマンが並んでいる写真を見せたら、こどもたちは「いちばん端の人は悪者の顔だね!」なーんて口々に。おじさんたちはエクアドルの港でクシャミをしていたかもしれないね!笑
さーて、ではいよいよ、そんなエクアドルから来た田辺さんのバナナでスムージーをつくって、みんなで味わってみよう!
一人一本ずつ受け持って、自分の分は、自分でバナナをちぎって入れて
バナナと氷と水バージョン。
牛乳も入れたバージョン。
ヨーグルト入りのバージョン。
…と、3種類を飲み比べたよ~ヽ(^o^)丿
「田辺さん、農園のみなさん、ありがとうございます!いっただっきまーす!!!」
うわ~!お砂糖を入れなくても、すごーく甘くておいしいね~!
「ごちそうさま~!!!」
「どんな味がした?」
「すごく濃くておいしかった~!」
「太陽の味がした~!」
「田辺さんに会いに行きたい!」
「おぉ~いいね~!いつかみんなで行けたらいいね~!」
「エクアドルではどんな言葉をしゃべってるの?」
「エクアドルではスペイン語をしゃべってるんだよ。
“こんにちは” は、“ブエノス・ディアス” や “ブエノス・タルデス”
って言うんだけど、ちょっと難しいから、
スペイン語で“ハロー!”に当たる、“オッラー”を覚えよう!
エクアドルは赤道の近くで、今日の葉山みたいにすごーーーくあっついところ。
バナナは暑ーい場所で育つのです。
だからみんな汗だくで働いていて、大変なんだよ。
バナナ以外のものも、みーんなこんなふうに、誰かがどこかで一生懸命つくってくれてる。
だから大事にいただこうね!
「いただきます、って、命をいただきます、っていう意味なんだよね!」
「そうだね~!いのちを大事にいただこうね~」
では、最後に日本のごあいさつでしめくくりです。
今日もありがとうございました~!
また来月まで、元氣でね~!ヽ(^o^)丿
こんにちは!ヽ(^o^)丿
月に一度だけ「せかい」のクラスを担当させていただいている、はらみづほです。
私は30~36歳までの6年間、バックパックを背負って南極大陸を含む世界6大陸60か国を一人旅し、雑誌連載やラジオ番組でその体験をレポートしていた経験を買われて、昨年度から「せかい」のクラスを受け持たせていただいています。
このクラスで大事にしたいことは、今村コーチの願いでもある、「外国のみならず、この世に存在する様々な世界への好奇心を育み、多様な文化や個性と交流する楽しさ・豊かさ・おもしろさを体感すること」「異なる文化や個性に対しても物怖じすることなく心を開き、のびやかに自己表現できる自信・強さ・優しさ…を育むこと」。
新型コロナウイルスの影響で私のクラスは今月からとなりましたが、その基本を大切に、今年度もこどもたちといろんな「せかい」を探検していきたいと思っています。
さて、その新しい始まりとして、今回は「からだ」の世界を探検し、自分やいのちのすばらしさやおもしろさに触れてもらうことにしました。
ではまず、「はじめまして」のみんなと心を合わせるために、からだを使って日本式のごあいさつから。お茶の師匠に教わった正しいごあいさつの仕方を、新一年生たちに伝授しました。笑
みんな上手にできましたね~!
このごあいさつは日本ならではなので、外国に行っても「おぉ~!」と感激される、身に着けておくとインパクト大の一芸でもあります。
では、ごあいさつのあとはいよいよ、「動く図鑑」のDVDから、からだの「せかい」にレッツゴー!ヽ(^o^)丿
絵や画像がちょっと生々しすぎるかな…と心配していましたが、みんな思いのほか興味を示してくれて、「見たい見たい!」と大騒ぎ。
◆骨は、骨を溶かす細胞と骨をつくる細胞が同時に働いて刻々とリニューアルされていて、2年半ですべて新しく入れ替わること。
◆毛細血管はつなぎ合わせると10万キロもの長さになり、それは地球2周半の長さであること。
◆髪の毛の顕微鏡写真 ◆いびきのしくみ ◆爪の役割
◆太っている人とその人より小さい筋肉ムキムキの人が深いプールに飛び込んだ時、どっちが水に沈むのか。
…ちょっと難しいかな…と思った内容も食い入るように見入っている子が多くて、ちょっと驚きました。
自分の体の中がこんなふうになってるなんて、不思議だね~!ビックリだね~!
下の写真は、口から入った食べ物の通り道を、外から手で触って確かめてみていることころ。
のどから食道を通って胃にたどり着き、小腸から大腸を通る間に養分が血液に取り込まれて行って、カスが肛門からウンチになって出ていくんだね~
下の写真は、つむじの場所を確かめているところ。
つむじはどうやってできるのかをDVDで見て、自分のつむじを確かめてみたくなったんですね。
なんと、髪の毛は、つむじの部分から生えるのではなく、下から頭頂に向かって生えるのだそう。だから1本1本の髪の毛の生える方向や生え方によって、「右巻き」「左巻き」「2つのつむじ」などの違いが出てくるんだそうです。\(◎o◎)/!
さーて、では、DVDと図鑑で体の「せかい」を探検したあとは、実際にその体の機能を使って、タイドプールのご近所を探検してみよう!
両目を見開き、耳を澄まし、鼻もよーく働かせていろんな匂いをかぎ分けて、見つけたものをなんでもいいから、声に出して報告してね!
葉っぱひとつとっても、いろんな形があるし、緑の色にもいろんな違いがある。
触り心地はどんなかな?
近くのもの、遠くのもの、しっかり感じて、伝えてね!
路地で黒猫を見つけたり、人のお宅からなんだかいい匂いがしてきたのに氣づいたり、不思議な形の花や実が付いている植物を見つけたり…
4人の子どもたちは、8つの目、8つの耳、8つの鼻の穴で、いろんな発見をして、それぞれの声と言葉で、口々に報告してくれました。
みんなで探検したら、一人で歩いている時は何の変哲もなかった住宅街が、宝物だらけのワンダーランドに見えてきた!おもしろいね~!ワクワクするね!ヽ(^o^)丿♪
そして男の子たちから、「向こうに川があってカメがいるから見に行こうよ!」という提案が。
車に氣を付けながら歩き、川に到着!
水の中でキラリと銀色に光る小魚の姿を見つけたり、大きな魚(鯉?)の姿を見つけたり、鳥の姿を見つけたり、通りがかりのおばさんに「ここ、魚がいるのよね~」と声をかけられたり、「あら、Rくん!」と、向こうから自転車でやってきたお友達のママから名前を呼ばれたり。
外の「せかい」には、いろんな出会いが待っていた。
目、鼻、口、耳、皮膚…いっぱい感じて、使ったね。
手や指先でさわって、つかんで、足で歩いて、走って、のぼって。
からだが自由に動かせると、せかいがぐんぐん広がるね。
いろんなものに、出会えるね!
「あのね、あそこにカメがいるんだよ!」
と、教えてくれた子どもたち。
私には、それは何度見ても大きな石にしか見えなかったのだけれど、それは私の目が利かないせいかのか、想像力の問題か(笑)
ともかく、彼らの「あれは絶対カメだよ!」と言う力強い声とまなざしを私は楽しく頼もしく感じ、ミヒャエル・エンデ作の物語『モモ』に出てくるカメを思い出しながら、「そうなんだね~!」と答えながら、なんだか心が嬉しくあったかくなっていくのを感じていました。
みんな、ワクワクいっぱいのステキな「せかい」を見せてくれてありがとう!
楽しかったね!また一緒に、いろんな「せかい」を見に行こうね!ヽ(^o^)丿♪