こんにちは!「せかい」クラス担当の、はらみづほです。
今日の授業は、先月序の口で終わってしまった「自分のせかいを広げるための手紙」の第二弾!
「自分のせかいが人の心に伝わること」に重点を置き、まずはそのために必要なことを踏まえて下書きを書き、一人ずつ発表してもらうことにしました。
手紙の相手は、一人一人の「会って話を聴きたい人」。
「自分とは違うせかい」にいる人とつながるために、会いたい氣持ちを込めてラブレターを書くのです。
さて、じゃあ、あらためて聞くよ。
みんなの会いたい人は、誰?
会って何を伝え、何を話したいの?
そもそもいったい、なぜその人に会いたいの?
どうやらみんな、相手はすぐに決まった様子。
いっしょうけんめい考えながら、真剣に下書きを書いています。
Mちゃんの手紙の相手は、フードファイターのギャル曽根さん。
Mちゃんは小食でお父さん・お母さんが心配しているので、どうしたらたくさん食べられるのか教えてほしいのだそう。
方やMちゃんと正反対の妹ちゃんは大食いファイターを目指しているほど大食いなので、自分がギャル曽根さんに会えたら妹のためにもなると思う、と話してくれました。
いや~なんて健氣で家族想いなんでしょう!ヽ(●=゚◇゚●)丿
Mちゃんの手紙には、ご家族への愛と人間の可能性への好奇心があふれているな~と感じ、私は胸がいっぱいになりました。
さて、Fくん、Rくん、RTくんの3人は、それぞれファンのYouTuberに会いたいのだそう。
そこで彼らに尋ねてみました。
「どうしてYouTuberに会いたいの?」
すると最初は3人とも、
「YouTubeに出たいから!」
「出たら友達に自慢できるから!」
「有名になれるから!」
とのこと。
そこでさらに質問してみました。
「どうして友達に自慢したいの?
何のために有名になりたいの?
自慢できて、有名になると、何がいいの?」
3人ともこの質問にはちょっと戸惑った様子。
しばし考えてから「お金持ちになれるから!」という答えが返ってきたので、
「何のためにお金持ちになりたいの?」と尋ねてみました。
自慢できることも、有名になることも、お金持ちになることも、ただの手段。
目的や“本当に欲しいもの”は、その先にあるはずなのです。
「お金持ちの方が何でも買えていいじゃん!」
という声が飛んできたので、
「なるほど~じゃあお金持ちになっていろんなものを買えるようになりたいからYouTuberに会いたいの?」
と尋ねると、みんな何だか腑に落ちない様子。
だよね~
キミたちは別に、お金持ちになりたいからYouTuberに会いたいわけじゃないんだよね~
するとFくん、
「YouTubeに出られたら楽しそうだし、有名になったらみんなにうらやましがられて尊敬される!」とのこと。
よっしゃ!素直でいいね~♡
目的がハッキリしてきたね~!
手に入れたいものや叶えたいことがある時、「手段の先にある目的」を自覚していれば、それを達成する方法はいくらだって探せるし、創り出せる。ひとつの手段に陥ることなく、視野を広く持って選択肢を考えられる。
だからどんなときも「何のため?」と考え、「手段の先にある目的」を、「手段で手に入れたいモノは何なのか」をつかんでおくことが大切なんだ。
一方Rくんは私の投げかけに対して、こんなストーリーをつぶやき始めました。
「例えばテストが0点で落ち込んでても、YouTube見れば楽しくなって、元氣が出るかもしれないしさぁ…YouTuberと友達になったら、おもしろさを教えてもらえるかもしれないじゃん」
「なるほど!落ち込んでる人を元氣づけるようなおもしろいYouTubeをつくれるようになりたいのかい?」
「そうだよ!そしたらみんなハッピーになるじゃん!ハッピーになっていい人生を送ってほしいし、自分もハッピーになっていい人生を送れるじゃん!」
うひゃ~ビックリ!究極の答えが突然出ちゃいましたよ~!!!ヽ(●=゚◇゚=●)丿
Rくんの口から飛び出した言葉は、全人類の生きる目的とも言える本質的な望みではないかいな?!
おとなでもそうそう口に出せない(というか認識できていない)であろうことを、小学3年生の口からこんなタイミングで聞くことになろうとは…!
いや~参りました!感謝感激、感服です!!!ヽ(*^O^)人(^O^*)人(^O^*)ノ
こんな理由とともに会いたい!と言われたら、どんなYouTuberだってビックリして感激するんじゃなかろうか…
何より、この言葉を口にした彼自身にとって、この言葉は一生の指針となる宝物の言葉では…と、私は胸がふるえました。
こどもというのは本当にビックリするほど素晴らしい、発想と可能性のかたまりですね!
次の発表者は、RTくん。
これまた力強い文字と絵と言葉で手紙の下書きを書いていた彼は、その文章を大きな声で読み上げてくれました。
彼は、大好きな芸人さんがYouTubeで発信しているゲームの「クリア率0.01パーセントのコース」なるものをつくったので、彼らにそれを見てもらい、彼らと友達になって一緒に写真を撮ってもらいたいのだそう。
「ともだちになれたら、死ぬまでしゃしんをかざりたいです。そしたら、ぼくが天国にいっても、のうに入ってたらずっとわすれないとおもいます」
うーん、パワフルで唯一無二のメッセージ!
これはぜひきれいに清書して、そのままの言葉を届けたいですね!
さて、次に手紙を読んでくれたのは、もうひとりのRくん。自信なさそうに小さな声で読み始めた憧れのサッカー選手に向けた手紙には、彼の素直な想いが丁寧に綴られていました。
「なんでサッカーせんしゅになったのですか?ぼくは同じぐらいつよくなって、『チャンピオンリーグでゆうしょう』して、いっしょにプレーして、サッカーを楽しみたいです。それが今のゆめです。友だちになりたいです。りゆうは、大すきなせんしゅだからです」
尋ねたいこと、伝えたいことが、短い素直な文章にギュッとつまっていて、細い声でいっしょうけんめい読むRくんの声とあいまって、またまた胸がいっぱいになりました。
聞いていたYくんがマイッタな~という顔で笑いながら、「大好きなんて言われたら、うれしいよねぇ~」と、私の心にあった言葉と同じことを口に出してくれました。
そして、最後は、Yくん。
彼の手紙の相手は、「魚の保護施設をやっている人」です。
彼の下書きには、箇条書きでいろんな質問がビッシリ!本氣度がビンビン伝わってきます。
そう、彼の夢は魚博士になって、魚の保護施設で働くことなんです。
実際の手紙には、なぜ魚博士になりたいのかも書くといいね!
そして私は、みんなが手紙を読む姿を見て、手紙を送るだけでなく、ぜひ動画も撮って送りたいなぁ!と思いました。
いよいよ来月は、お手紙の本番と清書です。
どんな紙に、どんな文字で、どんなふうに書くか。
11月の「自分のせかいを広げる手紙③」も、どうぞお楽しみに~!ヽ(^o^)丿♪
みんな、世界にひとつだけの素晴らしい手紙の下書きが書けたね!
いや~感激だ~全員残らず、すばらしい!!!
も~みんなのことが大大大好きだよ~!!!!!!!!
いちばん照れ屋のRくんは、ハグが照れくさくてテーブルの下に隠れているところを発見!
うひゃひゃひゃひゃ~ヽ(^o^)丿♪
みんな、来月まで元氣でね~!
おやすみだったHくんにも、会えるの楽しみにしているよ~ヽ(^o^)丿♪
こんにちは!「せかい」クラス担当の、はらみづほです。
今日の主題は、先月の授業「せかいを元氣にするしごと」をふまえ、「自分のせかいを広げるための手紙」を書くこと。
また先月のふりかえりから始め、「せかい」が自分のくらしとどうつながっているかの一端をみんなで見つめ、考えてみるところから始まりました。
今回初めてこの「せかい」のクラスに参加してくれたMちゃんも、世界の森林破壊や、こどもたちが奴隷のように働かされている世界の現状の写真を見て驚き、真剣なまなざしで世界と自分たちのくらしのつながりに想いを馳せ、考えたことを話してくれました。
先月の授業から、「砂漠化防止」「森林保全」「植林」に強い興味を持ち始めた子ども達。コンクリートの型枠としてフィリピンなどの熱帯林が大量に使い捨てられている、という写真報道から、ショッピングセンターやビルなどの建築物が、日本や世界の山々から採掘された岩石や木々からできていることを知った子ども達。
山がなくなり、緑がなくなったために、動物や虫や鳥たちがすみかを失って町に出没している現状を話すと、みんな大きく頷き真剣な顔になりながらも、「でもね…」と、何人かの子たちから蜘蛛やアリンコが家の中に入ってきて困った話なども出てきました。
確かに家の中に入ってこられると困るけど、もともとは虫や動物たちのすみかである森や野原だった場所に私たちの家が建っていることを思うと、彼らを無造作に殺すこともためらわれます。
「人間も虫も動物たちも、みんなが安心して幸せに暮らすにはどうしたらいいんだろうね」と私が言うと、Yくんが「大切にすること…」とつぶやきました。
ほんとにそうだね。ビルも、家も、コンクリートも、紙も、ありとあらゆるものは山や森や自然の化身で、そこで暮らしていた虫や動物の立場に立って彼らに対する「ごめんなさい」をちゃんと感じることができれば、私たちにはまず、「ありがとう」の氣持ちとともに「大切に大切に使わせてもらうこと」が欠かせないよね。
2ヶ月前くらいからこの「せかいの現実」と「じぶんのくらし」のつながりを学んできた子ども達の様子を見ていると、彼らの視野はこれらのことを学ぶ前より確かに少しずつ広がってきていて、「どうすればいいだろう?」と考える氣持ちが生まれているように私は感じています。
自分の世界を広げることって、とっても大切。
目に前に広がっている世界だけではない「遠くの世界」とのつながりを知った上で、「じゃあどうすればいいんだろう?」と考えることこそが、「自分の安全や安心につながる道をつくること」にもつながっていくはずなのです。
「『どーせむり』ではなく、『だったらこうしてみれば?』と言い合って夢を叶えていこう」と話している植松努さんの動画を見てみんなで元氣をチャージしたあと、先月YくんとKくんが調べてくれた「せかいを元氣にする仕事」をしているNGOやNPOに直接話を聴かせてもらうためのリクエストレターを書くことに。
初めての相手にお願いの手紙を書く時に必要な項目を確認しながら、みんなで手紙の下書きを書き始めました。
が、いつのまにかみんなの「話を聴きたい相手」は、先月調べたNGOやNPOに限らず、「好きなゲームをつくっている会社」や「自分の夢の仕事をしている人」に変化してきた様子。
変化は生きてる醍醐味なので、「じゃあ、NPO,NGOに限らず、それぞれが会いたい人・話を聴かせて欲しい人、に手紙を書こう!」と路線変更(笑)。
するとみんながぜんやる氣が増して来て、まずは自己紹介から、ファンレター・ラブレターの下書きが始まりました。
私は本職がコピーライターなので、みんなに「人の心をつかむ手紙の書き方」として、「本当のことを、自分だけの言葉で書くこと」を伝え、授業は次回につづくこととなりました。
子どもたち一人一人の「せかい」を広げるための、憧れの仕事をしている大人たちへのリクエストレター。
どんな作品になるか、どきどき、わくわくです。
一人一人の「せかいにひとつだけの言葉」を引き出せるように、私もがんばるぞ~!笑
生きた授業は、来月もつづきます。どうぞお楽しみに~!