忍者ブログ

TIDEPOOL OCEAN ACADEMY 「せかい」水曜日

自分たちの「ダメ」は、別のせかいでは「ダメ」じゃない?せかいの文化やルールについて考える

今日も慶應大学3年の田中と東京大学3年の平松がオンラインでクラスを行いました。
今日の授業のテーマは、せかいの民族を知り、旅行計画を立ててみようというもの。


まず、はじめにせかいの文化を知るために、オンライン上でせかいの音楽を流し、それがどこの国の音楽か当てるワークを行いました。
お題にしたのは、ハワイのフラダンスや日本の能やアメリカのジャズなどなど。

有名なものを多く取り上げたので、すぐにわかっている様子の子どもたちも何人かいました。
その後で、実際にその音楽が演奏されている国を地図で確認しました。

前回のクラスでも世界地図を使ってワークを行なったので、子どもたちも世界地図の扱いには慣れてきた様子。
ジャズが発祥したといわれるアメリカのニューオーリンズの場所を探すのには手こずっていましたが、アメリカの下の方、メキシコの近くなどをヒントに正解にたどり着きました。
その上で、今度は、人類学者がフィールドで出会った「ダメ」にまつわる事象をまとめたダメになる人類学』という本をを題材に、社会一般でダメとされていることについて考えました。



身近な例で考えてみても、ご飯を食べてる時には肘をついてはいけない、靴を揃えなければいけない、など色々なルールがありますが、異なる「せかい」ではどうなのでしょうか。

時代によっても、「ダメ」なことは異なります。
例えば、「自宅でだらだらとTVを見て過ごす」という行為はコロナ前の2019年まで推奨されることは少なかったですが、コロナ後の2020年からは強く推奨されることになります。
異なる「せかい」での例として、モンゴルではゲルに勝手に入ってお茶を飲んでも大丈夫、インドネシアのバリでは洗濯物の下をくぐるのはダメなどのルールがあります。
日本人からすると少し変わったようにも見えるルールですが、せかいには多様な文化があります。



最後に、本日の内容のまとめとして、子どもたちに「日本から世界一周旅行の計画を立ててみよう!」と題して、①行ってみたい国 ②そこでしたいこと ③その国までの交通手段について考えて、紙に書いてもらいました。
フィンランドでサンタさんに会う、カナダでメープルシロップの作り方を学ぶ、エジプトでピラミッドを見るなどなど。
それぞれが思い思いに自分の計画を立ててくれました。




今回の授業がせかいの文化について考えるきっかけになるだけでなく、
今自分たちが生きる「せかい」のルールを相対化して、
「自分たちが生きるせかいが絶対ではないんだ」と思い、
生きることが少しでも"楽"になってくれたらいいな、と思っています。



PR

コメント

プロフィール

HN:
TIDEPOOL
性別:
非公開

P R