こんにちは!(^^)/
毎月第三水曜日の「せかい」クラス講師、はらみづほです。
今日も日本式のごあいさつからスタート!
クリスマスを控えた今月のこのクラスのテーマは、「北欧」。
デンマーク、ノルウェー、スゥエーデン、フィンランドがひとまとまりとなった「北ヨーロッパ」の暮らしぶりを知って、体で感じてみる時間の始まりです。
ではまず、場所を確認してみよう!
北欧とは、北ヨーロッパのこと。
デンマーク、ノルウェー、スゥエーデン、フィンランド…が含まれたエリアのことです。
さて、それらの国々はどこにあるかな?
日本とはどのくらい離れてる?
あったー!
見つけたー!
デンマークは日本よりちっちゃいけど、その他の国は、ひとつひとつの国に日本がすっぽり入っちゃいそうなくらいでっかいね~!
そして、北海道よりもだいぶ北にあるね~
私が北欧を旅したのは夏だったんだけど、寒くて雪が降った日もあったんだよ~!
なんかここ、ギザギザしてるー!
おぉ~!よく氣がついたね~!
なんでギザギザしてると思う?
ここは「フィヨルド(ノルウェー語で「入り江」の意味)」と呼ばれる特別な地形でね、約100万年前のぶあつい氷河(2000~3000mもの厚さ!)が約1万年前に溶け出し海側に移動する時に、その重さで谷底がU字型に削り取られ、そこに海水が入り込んでできた地形なんだって。
とても珍しい地形だから、フィヨルドは世界中から人々が見に来る観光地になっていて、私も船に乗って見に行きました。
これはそこの場所のポストカード。船はこんな景色の中を進んでいくんだよ。
船でこの景色の中を進みながら、「なんて美しいんだろう!」と息をのんでうっとりしたのを覚えています。
私が北欧でいちばん印象に残ったことは、「毎晩がキャンドルナイト」だったこと。今日はそのことをみんなに伝えて、一緒に体験していきたいと思います。
北欧では、別の国のユースホステルやゲストハウスで旅人同士として出逢った北欧出身の女の子たちとのご縁で民家に泊めてもらうことが多かったのですが、どのお宅でも、夕食ができあがると「さぁ、電氣を消して!」と楽し氣に言い、立派な燭台にキャンドルを灯していました。
福祉の充実度と比例して税金が高いことで有名な北欧の国々は、ヨーロッパの中でも特に物価が高く、私が泊めてもらった女子大生たちの食生活も、例えば夕食がパンと野菜ステックとチーズだけだったり、トマトソースのパスタだけだったりと質素でした。
が、そんなシンプルな食事も、キャンドルの灯りでいただくとアラ不思議。なんだかたちまち豊かな食卓に思えてきて、身も心もゆったり満たされるのです。
↑こちらはノルウェーの友人宅。ヨーロッパの食事には、キャンドルとともにワインが付き物。「パンとチーズとワイン」の組合せは、日本で言うと「ごはんと梅干とお茶」という感じかな…笑
↑こちらはスゥエーデンの友人宅。右が西アフリカの安宿で出逢った女子大生ニーナで、左はルームメイトのウルリカ。私が到着した日は特別にチキンを焼いてくれましたが、ふだんは質素。
彼女たちのお友達の家で開かれたホームパーティーに招かれた時も、出てきた食事はパンとスープだけでした。
が、キャンドルを灯しての食卓は、なんだかとってもリッチな雰囲氣。
集まった10人弱の女子大生たちは、ふだん着に手持ちのアクセサリーやスカーフでちょっとした工夫や特別感をプラスして、非日常を楽しもうとするウキウキ笑顏で集合。
食後は1本のワインをみんなでゆっくり飲みながら、恋バナから政治の話まで、いろんな話題に花を咲かせていました。(私がいるところでは誰もが自然にスゥエーデン語から英語に切り替えて話してくれたことも、とても嬉しい驚きでした)
今日はそんなキャンドルナイトを、みんなで楽しんでみようね!
では次は、キャンドルの灯りで味わう北欧のホットドリンク「フルーツスープ」を作りましょう!
「フルーツスープ?」
そう。フルーツで作る、甘酸っぱくて体もあったまるスープだよ~(^_-)-☆
材料は、リンゴジュース、片栗粉(くず粉でもOK)、ミックスベリーの3つだけ。
トロッとして甘酸っぱいホットドリンクが、とっても簡単にできちゃうんだよ~(^_-)-☆
日本の「葛湯」にちょっと似てるね。
果汁100%のリンゴジュースをお鍋に入れて…
その間に、ダマにならないように氣を付けながら、片栗粉を水で溶いておくよ~
たくさんのジュースをつくるから、溶かし片栗粉もたくさん作ります。
うまく溶けたかな…?
女子は3人とも、片栗粉を溶かす役目を買って出てくれました。ありがと~ヽ(^o^)丿♪
火にかけておいたリンゴジュースに、片栗粉液をゆっくり入れて…
とろみが出てくるまで、丁寧にかき混ぜ続けます。
トロッとしてきたら、ミックスベリーを投入!
う~ん!いい感じだね!まもなく完成です!
ミツロウキャンドルを水に浮かべ、キャンドルナイトの準備もします。
いろんな色ごとに香りもいろいろ。一人一つずつ、好きなのを選んでね!
フルーツスープが出来たので、いよいよキャンドルに火をつけて…
さぁ、電氣を消すよ~!
うわ~ きれいだね~!ヽ(^o^)丿♪
なんだか静かな氣持ちになるね…
あったかいうちに、フルーツスープも飲みましょう!かんぱーい!
お味はいかがかな…?
「甘酸っぱくておいしい!」
「とろっとしてる~」
みんなとの初めてのキャンドルナイトは、なんだかとっても落ち着く時間。
ロウソクの灯りに一緒に包まれてるだけでしゃべらなくても心がつながってる氣がしてほっこり…♡
ほんとはもうこのまんま、電氣をつけずにいたかった私です。笑
メリークリスマス!また来月まで、元氣でね!
おうちでもぜひ、キャンドルナイトしてみてね!
こんにちは(^^)/「せかい」クラスの月いち講師、はらみづほです。
今月は、「せかいを体で感じてみよう!」の第三弾!テーマは『カンボジア王国』です。
理由は、私が友人を通して、カンボジアの伝統的な木綿布・クロマーを現地の人に手織りしてもらって日本で普及・販売している「クロマニヨン」の森田わかなさんと出会ったから。
「クロマニヨン」のアトリエであり、毎月はじめ5日間オープンするギャラリーカフェ「HOUSE1891」は、なんとタイドプールから歩いて10分ほどの場所にあるとのこと!このご縁を逃す手はありません。
第三水曜日のこのクラスの時間は通常の開店日ではありませんが、わかなさんのご厚意で子どもたちのために特別に開いていただけることになり、ありがたい限り。
お仕事で頻繁にカンボジアに行かれている彼女からどんなお話が聴けるか、私もワクワクしていました。
お出かけ前に、まずはこのクラスの定番、日本式のごあいさつからスタート!
正座して、手をついてから見つめ合い、
「本日も、よろしくお願いいたします!」
出かける前に、地図でカンボジアの場所と大きさ、日本からの距離、国旗のデザインを確認!さ~て、カンボジアはどこにあるかな?ヒントは、“東南アジア”だよ~!
あったあった!みーつけた!
日本からそんなに遠くないね。大きさは北海道くらいかな…?
国旗に描いてある建物は、世界遺産にもなっている『アンコールワット』。
カンボジアの言葉・クメール語で、アンコールは王都、ワットは寺院のこと。この寺院は、12世紀前半にカンボジア王朝の象徴としてスーリヤヴァルマン2世によって建てられたヒンドゥー教最大の寺院で、16世紀後半に仏教寺院に改修されたのだそうです。
アンコールワットはとっても有名だけど、実はこれは「アンコール遺跡群」のほんの一部で、「アンコール遺跡群」というのは、カンボジアの北西にある現在のシェムリアップ州に9世紀から15世紀まであった「クメール王国」の都の跡。
この地域一帯にそんな大昔の建物がたーくさん残されていて、それが今、この国に世界中の人々を惹きつける観光資源になっているのです。
この遺跡の特長と魅力は、
①神の宮殿は岩やレンガを使ってつくり、 人間である王の宮殿は木でつくる…といった具合に建材を使い分けていること。
②そのどちらもの素材にビッシリと、緻密で、神秘的で、美しいレリーフが刻まれていること。
➂遺跡と自然と今の人々の暮らしが時を経て溶け合いながら、ゆったりと調和しているように感じられること。
…などなど。
私もこのアンコール遺跡のいくつかを見た時は遥か昔にタイムトリップしたみたいな感覚になって、なんだか懐かしくてたまらないような、心が自然と静かになってどこまでも際限なく広がっていくような、不思議な心地よさに包まれたことを覚えています。
この国旗の説明文によると、白は仏教を、青は王室の権威を、赤は国民の忠誠心を 表しているのだそう。1933年にこの図柄になるまでに9つもの違う図柄の時代があったようで、国旗の変遷からだけでも、この国の激動ぶりが伺えます。
さーて、ではいよいよ、そんなカンボジアを体で感じに、「HOUSE1891」にレッツゴー!
ちょっと寒いけど、遠足は楽しいね!
みんな元氣いっぱい!外にいるときはなおさら、マスクしなくていいんだよ~!笑
お!途中で見つけたのは…ゆず?かぼす?みかんの赤ちゃん?
看板を見逃しちゃってちょっと迷ったけど、無事ギャラリーに到着!
ゆったりしていてステキなものがいっぱい!なんてオシャレなお店なんでしょう!
こちらが店主の、森田わかなさん。
わかなさんがカンボジアの伝統的なコットン布「クロマー」に出合ったのは、2007年(今から四半世紀前!)のこと。
クロマーを身に着けいろんな用途で自在に使いこなすカンボジアの人々の様子が写る現地の写真を見て「胸を鷲づかみにされるようななんとも言えない感動」を覚え、「現地で見てみたい!」と思って居ても立っても居られなくなり、その3か月後にはカンボジアの地を踏んでいたのだそうです。
この日みんなが触ったり身に付けたりできるように用意しておいてくださったのは、いちばん大きなサイズのクロマー。それより少し小ぶりのものから、首に巻く細いサイズのものまで、いろいろな大きさのクロマーがあるとのこと。
機械織りではなく、すべて機織り機を使った手織りの作品で、機織り機に縦糸をセットするだけでも何時間もかかる、手間と根氣と丁寧さが必要な仕事なのだそう。
素材も、通常のコットンの手織りクロマーはもちろん、カンボジア産オーガニックコットンを手紡ぎした糸で手織りしたものや、草木染めのものまで、カンボジアのいくつかの場所の工房で、それぞれの工房の持ち味を活かしたクロマーを織ってもらっているのだそうです。
(なんと、アンコールワットがあるシェムリアップという町の近くにある工房を運営しているのは、私が世界の旅で仲良くなってしばらく一緒に旅をした友人であることが、今、「クロマニヨン」のHPを読んでいて判明!ミラクルなご縁にビックリです!!!)
「クロマニヨン」のHPには、こんな一節が。
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作る人 届ける人 使う人 笑顔のつながりを大切に
「カンボジア人は基本的に一人一枚は必ずクロマーを持っていて、その布をいろんな使い方でボロボロになるまで大切に使うの。ヨレヨレになったりすり切れたりしてもカンタンにゴミにしたりしないで、雑巾や台ふきんにしたりして最後の最後までムダなく使うんです」とわかなさん。
クロマーを一人一枚持つのが難しい家庭でも、一家に一枚は必ず持っていて、身にまとったり、ものを入れて担いだり、バスタオル代わりにしたり、敷物にしたり…と、くらしのあちこちでいろんなふうに使っているのだそう。
私も世界を旅している時は薄くて軽い大判のコットン布を2~3枚持ち歩き、服代わりにしたりシーツにしたり…と大活用していたので、その便利さはよーくわかります。
カンボジアはフランスにも日本にも占領されていた歴史があり、1990年代の初め(ほんの30年前!)まではポルポト政権というとんでもない独裁政権が支配していて、人口の四分の一にあたる約200万人が虐殺されたと言われる激動の国。
クロマーはそんな壮絶な歴史の中で、いろんな形で庶民たちの命とくらしを支え続けてきた大事な大事な伝統文化の一つでもあると、わかなさんは教えてくれました。
縦糸と横糸が織りなすチェックの模様は、クロマーの代表的なデザインだそう。格子の間隔や太さ、色合いなども自由に調節でき、そこから生まれる風合いの違いも、クロマーならではの魅力のようです。
初めてクロマーに触れたこどもたちは、
「やわらかい…!」
「氣持ちいい!」
「なんだかフワッとしてる…」
…と感想を言いながら、みんな丁寧に感触を味わっていました。
「クロマーを織るのは女性たちの仕事」と話すわかなさんの言葉を聞いて、「なんで女の人が織るの?」と質問したのは、先日から新しくこのクラスの仲間になったHちゃん。お話を聴きながら、聴きとったことを一生懸命メモしていました。
「男の人が機織りしたり服を縫ったりすることが多い国もあるけれど、カンボジアの場合は伝統的に機織りは女の人の仕事になっているみたい。女の人はなかなかお金を稼ぐ手段を持たないから、生きていくための大事な女性の仕事の一つとして、幼いころから機織りを覚える文化が受け継がれてきたのかもしれないね」とわかなさん。
トルコを旅している時、「絨毯工房の働き手に幼い少女が多いのは、細い絹糸を使った緻密な模様の高級絨毯を織れるのは、指先が細くてしなやかな十代の少女だけだから」と聞いたことがあったので、もしかしたらカンボジアでも、似たような理由もあるのかもしれません。
現地の人々の写真を見せながら、クロマーが使われている様子や機織りの様子を丁寧に話してくださるわかなさんの言葉を、みんな真剣なまなざしで聴いていました。
↓クロマーの使い方が書かれたかわいいパンフレットもいただきました。
↓この白いクロマーは、手紡ぎのオーガニックコットンで手織りされた特別な布。
「とっても氣持ちがいいから、ぜひ触ったり、首に巻いたりしてみてね」というわかなさんのお言葉に甘えて、みんなそっと手を伸ばして触ったり、首に巻いたり。
はてさて、どんな氣分かな…?
こっちはまた別の色とデザイン。かっこいいし、あったかそうだね!
これなら、大人になってもおばあちゃんになっても、ずーっとオシャレに使えそうだね!
オシャレなタイドプールのお母さん・メイさんも、ステキな配色のクロマーに目がハート。笑
お似合いですね~!
もっともっとお話を聴きたかったけど、アッというまにタイドプールに戻るタイムリミットが来てしまいましたー!(≧o≦)
またゆっくり伺って、ステキな店内をじっくり見てみたいね!
「HOUSE1891」は、毎月1日~5日まで5時間だけオープンするお店。わかなさんお手製のスペシャルランチもとっても美味しそう!
ぜひご家族で訪ねてみてくださいね!ヽ(^o^)丿♪
こんにちは
本日の世界クラスを担当した
井本先生のゼミに所属している慶應義塾大学文学部の
こたにかんなです。
今回は、「きけん」をテーマにクラスを進めました。
このテーマにしたきっかけは
私がアルバイトしていた学童保育で、怪我しないために危ないと思われる遊びをすぐに禁止する傾向にある事に疑問を感じたからです。
自然に生きるtide poolの子どもたちは
きっと危険と隣り合わせなことがたくさんあると思います。そんな危険と対面した時にどう回避しているのか、今回はたくさんのことを学ばせてもらおうと思います。
まずはアイスブレイク!
身近な危険についていろいろ聞いてみました。
クラゲやヘビ、マムシにワニ…世界で1番人間を殺してるのは蚊なんだよと教えてくれました。
しかし今回は遊びの中で見つける危険!怪我や事故に気をつけながら遊ぼうとなりました。
まずはビーチで相撲!
体と体のぶつかり合い
はっけよーい、のこったで顔がぶつかる子たちも
「鼻がぶつかった!」「歯に当たった!」といった声も聞こえてきました。
暗くなってきたら公園に移動して
氷おにごっこをしました。
暗闇の中遊具の上を行ったり来たり
滑り台から飛び降りる時に
「足がジーーンってきた!!!」「痛い!」
なんて声も聞こえました。
雨も降ってきて、濡れて滑りそうになる遊具
バランスが崩れそうになりながら目一杯走り回りました。
tide poolに戻ってから、ワークの中の危険を思い出してみます。
相撲で顔と顔がぶつかったこと
滑り台から飛び降りるときに足がジーンってなったこと
走っている時にバランスを崩したこと
怪我につながる危険は意外とたくさん
しかし子どもたちはそれぞれの対処法や回避方法を教えてくれました。
高いところから着地をするときは
・重心を下に意識すること
・膝をしっかり曲げてクッションを意識すること
・つま先で着地すると痛いから、足首を曲げてしっかり地面につけること
走ってて転けそうになった時は
こうやってバランスを取るんだよ
と実践して見せてくれました。
自然に生きる子どもたちはきっと無意識のうちに危険を回避する術を身につけていると思います。
そんなたくさんの知恵を学ばせてもらいました。
また怪我しそうになっても、「たいしたことじゃないよ」とへっちゃらな様子も見受けられました。
きっとその強さも、みんなが培ってきた大切な力なんだと思います。
これからも子どもたちと一緒にたくさんのことを学んでいきたいと思いました。